2025-01-16
スマホアプリ開発におけるWebアプリとネイティブアプリの違いと選び方
スマートフォン向けアプリの開発をご相談いただく際、
「作りたいものは Webアプリ なのか、それとも ネイティブアプリ なのか」
あるいは「どちらを選ぶべきか」で迷われる事業者様は少なくありません。
当社では、ご相談内容や事業フェーズを踏まえたうえで Webアプリをご提案するケースが多い のが実情です。
本記事では、Webアプリとネイティブアプリの違いを整理し、それぞれがどのようなケースに適しているのかを、創業初期の事業者様向けにわかりやすく解説します。
なお、当社では Webアプリ・ネイティブアプリの双方の開発に対応 しており、特定の開発手法に偏った提案を行っているわけではありません。その点はあらかじめご理解ください。
はじめに
本記事は、新規事業・サービス立ち上げ初期の事業者様 を主な対象として執筆しています。
説明をわかりやすくするため、厳密な技術用語とは異なる表現や、簡略化した説明を行っている箇所があります。
開発者の方には、その点をご理解のうえお読みいただければ幸いです。
Webアプリとネイティブアプリの違い
ネイティブアプリとは、App Store や Google Play からダウンロードして利用するアプリを指します。
一方、Webアプリは Safari や Chrome などのブラウザ上で利用するアプリです。
スマートフォンのホーム画面に表示されている多くのアプリは、一般的にネイティブアプリに該当します。
サービスによっては、
- Webアプリのみ提供しているもの
- ネイティブアプリのみ提供しているもの
- 両方を提供しているもの
など、提供形態はさまざまです。
Webアプリの特徴
Safari や Chrome などのブラウザ上で動作するアプリケーションを、本記事では Webアプリと定義します。
企業のコーポレートサイトやブログも広義では Web 技術で構築されていますが、ここでは
「ユーザーが操作・行動できるもの(購入・投稿・予約など)」 を Webアプリとして扱います。
開発費用を抑えやすい
Webアプリはブラウザ上で動作する仕組みを構築すればよく、利用できる開発言語・フレームワークも豊富です。
そのため、ネイティブアプリと比較すると 開発費用を抑えやすい 傾向があります。
※ コーポレートサイトや一般的なECサイト構築と比べると、機能要件次第で費用は高くなる場合があります。
また、対応可能な開発会社が多い点も特徴です。
プラットフォームの制約を受けにくい
ネイティブアプリの場合、各プラットフォームのガイドラインに適合しないアプリは公開できません。
たとえば、Appleでは「機能が極端に少ないアプリ」は審査に通らないケースがあります。
簡易的なミニサービスや、仮説検証を目的とした小規模なプロダクトを素早く展開する場合には、
Webアプリの方が適していると言えるでしょう。
リリース・更新が速い
ネイティブアプリでは、更新のたびに App Store や Google Play の審査が必要になります。
一方、Webアプリはサーバ側の更新のみで即時反映が可能です。
また、地域によっては特定のアプリストアが利用できない場合もありますが、Webアプリであればそのような制約を受けません。
ネイティブアプリの特徴
App Store や Google Play からダウンロードして利用するアプリを、一般的にネイティブアプリと呼びます。
本記事では、主要なアプリストアを前提として説明します。
高いパフォーマンスと操作性
ネイティブアプリは端末上で直接動作するため、
Webアプリと比べて 動作が高速で、操作性にも優れる 傾向があります。
オフライン対応がしやすい点も特徴の一つです。
端末機能を最大限活用できる
PUSH通知、高精度なGPS、カメラ、AR/VR(XR)など、
スマートフォン固有の機能をフルに活用したい場合は、ネイティブアプリが有利です。
WebXR など Web 技術による代替手段もありますが、特に iOS では制約が多く、
XR領域ではネイティブアプリが推奨されるケースが多くなっています。
開発・保守コストが高くなりやすい
iOS と Android の両方に対応する場合、従来はそれぞれ異なる言語での開発が必要でした。
近年では Flutter などのクロスプラットフォーム技術により共通化が可能になっていますが、
- 見た目や操作感に癖が出る
- 一部OS機能が使えない
- パフォーマンスに制約が出る
といった課題が残るケースもあります。
さらに、多くのネイティブアプリではサーバ側の開発も必要となるため、
結果として 複数の技術領域を同時に開発・保守する必要 が出てきます。
加えて、開発者アカウントの維持費として
- Apple:年間99ドル
- Google Play:初回25ドル
が必要です。
決済手数料が高い
アプリ内課金を利用する場合、Apple・Googleともに 約15%以上の決済手数料 が発生します。
一方、Webアプリでよく利用される Stripe の手数料は約3.6%です。
そのため、アプリ内課金の商品価格を Web版より高く設定している事業者様も多く見られます。
公開審査・規制のリスク
ネイティブアプリは、公開時・更新時に必ず審査が行われます。
ガイドラインは公開されていますが、知識や経験が不足していると、
「開発したが公開できない」 という事態も起こりえます。
また、プラットフォームのルール変更により、
これまで利用できていた機能が突然制限されるケースもあります。
アプリ・アカウント停止のリスク
各プラットフォームのルールに違反した場合、
アプリの公開停止や、最悪の場合アカウント自体が停止される可能性があります。
Webアプリでは問題にならない仕様でも、ネイティブアプリでは禁止されているケースがあるため、
十分な理解と運用体制が必要です。
Webアプリとネイティブアプリ、どちらを選ぶべきか
以上を踏まえると、選択の目安は次のようになります。
Webアプリが適しているケース
- 新規事業として小さく検証を始めたい
- 迅速にリリース・改善を行いたい
- プラットフォームの規制リスクを避けたい
ネイティブアプリが適しているケース
- 既存の顧客基盤があり、利用者を囲い込める
- オフライン対応が必須
- GPS・PUSH通知・XR など端末機能を最大限活用したい
Webアプリかネイティブアプリかで迷ったら
当社では、鹿児島を拠点としながら 全国の事業者様からアプリ開発のご相談を承っています。
オンラインでのお打ち合わせを基本としつつ、内容や地域によっては現地対応も可能です。
事業フェーズや目的に応じて、最適な開発手法をご提案いたします。
Webアプリ・ネイティブアプリの選択でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。