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メタバースとVRの違いと、地方のイベントでのXRの使い方

2022年4月に旧ブログで公開した記事を、に今の内容に合わせて書き直しました。

「メタバース」と「VR」は、同じ意味で使われることの多い言葉です。でも、指しているものは違います。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)は技術の名前で、メタバースは、アバターで集まる仮想空間と、そこでの交流や経済活動のことです。

2022年、私は個人のブログに『メタバース進化論』(バーチャル美少女ねむ 著)の感想を書きました。それから4年がたち、当社は鹿児島でVRの体験会に関わるようになりました。この記事は、そのときの記事を2026年の今に合わせて書き直したものです。

体験会のアンケートで目を引いたのは、VRが初めてという方の多さでした。2026年8月、よかど鹿児島で開いた体験会では、アンケートに答えた方の47.8%がVRは初めてでした。多くの人にとって、VRはまだ入口の手前にあります。だからこそ、イベントや展示で気軽に試せる場をつくる意味があると考えています。

メタバースとVR・XRはどう違うのか

XRメタバース
意味VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)など、現実と仮想を組み合わせる技術の総称アバターで参加する仮想空間と、そこでの交流・経済活動
例VRヘッドセットで見る360°映像、スマートフォンで見るARclusterやVRChatなどのソーシャルVR
関係メタバースに参加する手段の一つヘッドセットがなくても、スマートフォンやパソコンから参加できるものもある

『メタバース進化論』では、メタバースの要件として次の7つが挙げられています。

  1. 空間性
  2. 自己同一性
  3. 大規模同時接続性
  4. 創造性
  5. 経済性
  6. アクセス性
  7. 没入性

この考え方で見ると、メタバースはVR・ARと同じものではありませんし、NFTと同じものでもありません。アバターの衣装やアイテムを売り買いするBOOTHのようなマーケットがあるように、メタバースの経済はNFTがなくても回っています。

2022年から変わらない考え

2022年の記事の後半に、私なりの考えとして書いたのが、人が集まって打ち解けるには「空間を共有すること」が欠かせない、ということでした。コロナ禍でビデオ会議での交流は一気に広がりましたが、それは会場で会って築いた関係の貯金を切り崩して、なんとかやれていた面があったと思います。『メタバース進化論』でも、ビデオ会議では空間を共有できないことが取り上げられていました。

私が立ち上げから関わっているエンジニアコミュニティ「鹿児島.mk」でも、同じことを感じました。オンラインだけのイベントでは打ち解けにくかったのか、参加者が少しずつ減っていき、会場とオンラインを組み合わせたところで、また増え始めました。空間を共有する価値は、メタバースでも現実のイベントでも変わらないと考えています。

地方のイベント・展示でXRを使うときに気をつけていること

当社が事務局を務める「VR・メタバース体験会イベント実行委員会」の体験会を通して、気をつけるようになったことです。

短い時間で楽しめる体験にする

360° VR映像は、ヘッドセットを着けるだけで景色の中に入り込めるので、初めての方でも短い時間で楽しめます。2026年8月の体験会では、アンケートの満足度が5点満点で4.4でした。

ヘッドセットを着けない人にも届ける

ヘッドセットを着けない方や、着けるのが難しい方もいらっしゃいます。2026年8月の体験会では、大型のLEDビジョンで姶良市の360° VR映像も上映しました。

地域の題材を使う

2026年1月の体験会では屋久島をはじめとする鹿児島の景観を、2026年8月の体験会では姶良市の観光資源を題材にしました。8月の体験会のアンケートでは、姶良市の魅力への興味度が5点満点で4.2でした。地域の魅力を新しいかたちで届けられるのは、XRの強みです。

機材ごとの注意を先に伝える

使う機材によって、体験の条件が違います。たとえばMeta Quest 3はメガネをかけたまま体験できますが、Apple Vision Proはメガネに対応していないので、コンタクトレンズでのご来場をおすすめしています。事前に案内しておくと、当日の受付がずっとスムーズになります。

アンケートで振り返る

満足度や「VRは初めてか」を聞いておくと、次の企画に生かせます。アンケートに答えた方の約半数がVRは初めてだと分かったことで、「体験の入口をつくる」という体験会の役割がはっきりしました。

体験会について

何歳から体験できますか?

2026年8月の体験会では、Meta Quest 3は10歳以上、Apple Vision Proは13歳以上を目安にしました。小さなお子様には、モニターでの見学を楽しんでいただいています。

1回の体験は、どのくらいの時間ですか?

2026年8月の体験会では、1回5分ほどを目安にしました。スタッフがそばでサポートしますし、途中でやめることもできます。

自社や自治体のイベントに、VR体験ブースを出してもらえますか?

実行委員会が、企業・自治体・商業施設などのイベントへのVR体験ブースの出展を承っています。内容は実行委員会のページをご覧ください。

これまでの体験会

開催日内容
2026年1月28日VR・メタバース体験会 in 鹿児島(よかど鹿児島1階)。屋久島をはじめとする鹿児島の景観を題材にしたVR観光・自然体験、360°動画・空間動画、Apple Vision ProなどのVRデバイスの体験
2026年8月9日VR・メタバース体験会 in よかど鹿児島。姶良市の観光資源を題材にした360° VR体験、大型LEDビジョンでの上映、姶良市の物産ゾーン、抽選会

1月と8月の体験会は、「VR・メタバース体験会イベント実行委員会」が主催・運営しました。8月の体験会はBROTHER株式会社と当社の共催で、上映した360° VR映像はBROTHER株式会社が制作しました。当社は実行委員会の事務局として、ご相談の窓口を務めています。詳しくは実行委員会のページをご覧ください。

360° VR映像のように短い時間で楽しめる体験から始めて、ヘッドセットを着けない方にも届く工夫を足していく。地方のイベントでXRを使うなら、このくらいの始め方がちょうどいいと感じています。当社のXR・メタバースの取り組みは、事業内容もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人: 長重 佑(ヘッジホッグ.exe合同会社 代表社員)

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